こんにちは!……「僕と、しょうちゃん」です。今回もまた……。
前々回にお伝えした⬇課題【ラノベ分析】の結果を書いて行きたいと思います。

■【ラノベ分析】課題

前回発表した課題は⬆これでした。
※なろうランキングは、ジャンル別に、日間、月間、週間、四半期、年間、の5つの期間で集計されランキングされています。
僕が四半期のランキング上位の中から選んだ理由は、やはり安定した人気が分かるのに四半期くらいの期間が必要だと判断したからです。
ちなみにランキング上位は1位~10位くらいの10作品で、1作品につき10話程度(約3万~5万文字)を読み込んで【ラノベ分析】する作品を選びました。
■ 作品「タイトル」発表
そして今回僕の選んだ【ハイファンタジー】作品は……。

あれ? 今回の作品タイトル、随分と短くないか?……。

はい。それと今回の作品も、いわゆる『追放』もの『ざまぁ』系とは、ちょっと違います。

そんな事をご報告しつつ、今回の選定作品の【ラノベ分析】をさせていただきますので、興味のある方は、ぜひご覧くださいませ。
『見切りから始める我流剣術』分析レビュー

では早速【ラノベ分析】に入りたいと思いますが、その前に作品紹介をさせていただきます。
■作品紹介
- 作者:氷純 さん
- 連載開始:2021年 08月01日
- 約14万文字連載中
- 日間、週間、月間、四半期、それぞれでランキング上位(1位~5位)達成
■ジャンル
- ハイファンタジー
■あらすじ
「――アホくさ」
辺境に住む少年、リオは村の道場の指導方針に呆れて見切りをつけた。
しかし、危険な辺境で生き抜くためには何らかの武術を収めておくべき。ならばと、リオは我流剣術を作り始める。
才能がないと言われながらも、リオは剣術作りにのめり込み、奥儀までも完成させてしまう。
その奥儀が世界を変えることになるとも知らず――『小説家になろう』より抜粋
先にお伝えしておきますが、今回、僕が選んだこの作品も前回同様『追放』ものではありません! さらに言うと『ざまぁ』要素もあまりなく……。
なろうの【ハイファンタジー】に多い『追放ざまぁ』テンプレ『パーティ仲間に徹底的にバカにされ理不尽にも追放されたところからの、成功・成り上がり後のざまぁ展開』はほとんど見られません。

なのに何故人気作になったのか? 気になりますよね。
そういった部分を中心に詳しく分析してみたいと思います。
【ラノベ分析】物語の詳細分析
【小説家になろう】でのジャンルは【ハイファンタジー】
舞台も【なろう系】でおなじみの【※ナーロッパ】ですが、現在投稿公開中の第一章では、主人公が生まれ育った辺境の村がほとんどの舞台です。※中世ヨーロッパ風設定
【魔法系】は普通に存在しますが、主人公の我流剣術を作る少年『リオ』は、魔法を全く使えない設定(魔力がない)となっています。

主人公の魔法を使えない設定は、前回の『弱小領地の生存戦略!』と同じですね!
つまり異世界において便利な魔法が使えないので『俺TUEEE』的な無双展開は、なかなかやってこないということ。
これって、なろう読者が、飽きてしまわないか心配になる設定ですが、イチなろう読者として読ませて頂いた僕の感想としては「大丈夫! むしろ面白い!」と、引き込まれながら読み進めてしまいました。

では、どこに引き込まれたかと言うと……。
魔力のない主人公の苦心惨憺なところで、簡単に言うと『心をくだき非常に苦労を重ね、悩みながらも工夫をこらし』我流剣術を作り上げていくところですね。

これって、前回【ラノベ分析】した『弱小領地の生存戦略!』と似ている思いませんか?
村で唯一の道場の師範である、ラクドイの指導方針に納得がいかず、自分で剣術を編み出して行く主人公の行動は『弱小領地の領主』が、領地の存続をかけて試行錯誤(何度もやり直し)を繰り返す部分と、似ているな……と僕は感じました。
また、辺境の村の周辺の森には、魔力によって獣が変異した『邪獣』が存在していて、狩りの村人を襲ったり、知性を持った『邪獣』が集団で村を襲ったりする危機から、主人公が我流剣術で立ち向かうという部分も……似ているなと思いました。
さらに付け加えるなら、主人公の編み出した(まだ発展途中の)我流剣術だけでは、群れをなした『邪獣』には、まったく歯が立たず、それこそ苦心惨憺、他の冒険者や我流剣術の師匠と協力しながら戦うシーンも、僕が引き込まれた部分です。

これらの事から、2作品の共通する人気要素は……。
ということですね。なので、この作品のメインテーマ(主人公の目標)は『世に通用する我流剣術』を作り上げることですが……。
現在(2021年9月)、本作品は第一章までしか投稿されていないので、はっきりとした分析はできませんが、おそらくサブテーマである物語の目標は、
『邪獣』の群れから村を守った主人公リオは、王国の辺境領地ロシズ子爵家の次期当主、ラスモア・ロシズに目をかけられ、さらに広い世界(村を出て)で【領地争い】や貴族間の【権力闘争】などに巻き揉まれて行くのは必至で……。
これらの伏線として、『邪獣』の群れに村を襲わせた『人物?』の影や、先の『邪獣』との戦闘シーンで、主人公のリオが遭難した際に出会った、謎の少女(後にリオの義理の妹として育つ)の魔力が以上に強いことなど、これら謎の解明などが‥‥。

今後の物語の目標(サブテーマ)となっていくと思われますね。
【ラノベ分析】総括&まとめ
ということで、今回も【ラノベ分析】第二弾として、僕がめちゃくちゃハマった【ハイファンタジー】作品……。
の物語の詳細分析をさせていただきました。

そして今回も前回と同じポイントですが……。
- 主人公の成長過程をきっちりと描いている
- 主人公の目標(メインテーマ)がはっきりしている
- 物語の目標(サブテーマ)が、最後に提示されている
が人気作品には重要だと分析いたしました。

この作品の主人公の目標は『我流剣術を最強にする』で、物語の目標は『暗躍者の正体』かな?

そうだね。まだ話が進んでいないので断定はできないけど……。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからもラノベに関したことを書いて行きたいと思いますので、もし良かったら、また遊びに来てくださいね。「僕と、しょうちゃんより」